■淡い愛と熱い恋 11


「天真殿っ、早く…!」
「天真?永泉様の心の古傷を知っているね?」

違う方向から違う声が掛けられるので、天真は少しイライラした様子でため息をついて、
苦し紛れに永泉の腰を優しくなで、永泉の問いかけに答えた。

「分かってるよ。」

天真自身も限界に近いので、少しかすれた声で友雅の問いに答えて、それぞれの質問を解消すると、
天真は、束の間放置していた永泉に激しく快感を与え始めた。そして、激しい刺激のため、
ずっと開いたままの口に狙いを定めた友雅が、ゆっくりと永泉の前に座った。
長い足を弄びながら大きく広げ、自慢の中心のでみずみずしい永泉の唇を、そっと一周なぞってみせた。
それが何を意味しているか知っている永泉は、そっと手を伸ばして友雅のを含んだ。含んで、ゆっくりと手を上下させていく。
特別上手なわけではないけれど、陶器の人形のような整った唇と指が
自分のものを愛撫しているとあって、簡単に膨らんでいく。

「私も、あなたと同様に快楽に弱い男ですから。
さあ、いつも天真にしてあげているようにやって御覧なさい。」

友雅の言葉に素直に従う永泉は、口いっぱいに入れられたものを懸命に愛撫しながら、
天真が後ろから与えてくれる快感に溺れ、意識が朦朧としてきていた。
与えられる快感に反応はするけれど、口の中のものを気にすればうまく快感を声にすることが出来ない。
口の中に集中すれば、後ろからの激しい刺激に悶えてしばらく動きが止まってしまう。
永泉が上下から授受する会館に悪戦苦闘しているとき、一番最初に押さえきれなくなったのは意外にも友雅だった。
傍で見ているだけだった友雅は、かなり限界までこらえていたらしく、加えさせて少し経つと、
頼久しか聞いたことのないあえぎを漏らしながら、自らの手でも快感をプラスして、
自分のでいっぱいになっている永泉の口の中に容赦なく吐き出した。

「すみません…っ、永泉様。」

快感をもたらしてくれた箇所から自分のを引きずり出した友雅は、少し下がって薄い肌着を肩にだけ纏った。
天真から受ける快感のため淫らな表情をしている永泉は、友雅の快楽の証を上の口から吐き出すと、
別の口に天真の快楽の証を受け入れ、自分も待望の解放の瞬間を迎えて、長い長い行為にとりあえず読点を打った。
後始末をする間、3人の間で交わされた言葉はわずかで、てきぱきと片付けてそれぞれの住まいへと散っていった。

その後、永泉は無事に八葉の仕事に復帰できたけれど、初めて天真を後ろから受け入れた次の非は、
激しい腰痛のため起き上がることも出来なかったことは、言うまでもない。永泉の受難の日々は、まだまだ続く…?




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