■INTO SNOW 6


そんな俺の考えを知って知らずか、ヤツは俺のを自分から結合箇所へ導いていく。
もう、考えてる余裕は、俺にもこいつにもない。脳と体がひとつになる・・・。

「指とは比べものにならないぞ・・・?いいのか・・・?」
「それがないと、わざわざ裸になってやった理由がないだろう?」

男の中へ入れるのは、締め付けが一通りでないのが問題だと思っていて
抵抗があった。だが、指で十分にほぐしていたおかげでと、気持ちが猛っていたおかげで
すんなり入れられた。無理やり押し込んだ、というほうが的確かもしれないが、な・・・・。
その後、すぐに俺はヤツの中で放出しヤツもシーツに向かって大量に放出していた。
男を抱いたはずなのに、その解放感は適当に拾った女とした時よりも強く、それと同時に罪悪感もあった。
明日、別のヤツらと同室になって発情してしまったら・・・・。
不安もデカかったが散々に体を動かしていたおかげであっという間に、睡魔に襲われてしまった。

翌日、俺は隣で静かに眠っているヤツを見て、昨夜も抱いた不安を再び抱いたが、
もう過去のことを取り消すことは出来ない。何も着ずに眠っていたことをいたたまれなくて
ベッドから抜け出すとすぐにいつもの鎧を身につける準備をする。
昨日徹夜で「女王を識る石」を調べていた者達も、そろそろ成果をあげて帰ってくるだろう。

「もう起きたのか、オスカー。・・・・俺は体が痛い。」
「体が痛いのは俺も同じだが、あまりゆっくりしていてジュリアス様のおとがめを受けたくないからな。
 それに俺より早く起きたお前に、美味しくいただかれたくないからな。」
「いい心がけだな。」

こいつは俺のことをからかって遊んでいるだけだ。本気で俺を好きなって俺に抱かれていたわけじゃない。
それなのに、俺は何を戸惑っているんだ!?

その日一日、俺は気持ちの整理がつかぬまま、環のついた惑星に旅立った。
こんなにもジュリアス様に話しかけられるのが恐いと思ったのは初めてだった。





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