■Pure 1


ここは、飛空都市。長老様のお話の中によく登場した女王陛下や守護聖様の住んでいる所。
でも、実際は聖地に住んでるんだけど、女王様を交代するから、その試験のために特別に
住んでるんだって。メルは、最近やっと守護聖さまや補佐官さまとお話出来るようになってきた。
お花のこととか占いのこととか。ハーブのこともよくおしゃべりする。
そんな時、この人達が守護聖さまなんだって忘れちゃうけど、惑星のこととか大陸のことを
しゃべっているときは、メル達とは違うって思う。
メル、難しい力のバランスとか生命力とか全然わからない。ただ、みんなが元気で笑顔で
暮らせていけたらって思うだけ。
だから、それを具体的に進めていける人達は尊敬できる。人柄も、どなたも寛大な心を持っていて
その面からも尊敬できる。
ても、メルの敬愛する人は、本当に心底敬愛する人は、もう一人。いつも、難しい話にメルが
占いの話をするみたいに対応できる人。短い銀の髪と眼鏡。トレードマークは王立研究院の制服。
真面目すぎる性格のせいで、恋愛とか女性のことには全然なんだって。
でも、メルは、そんな最年少で王立研究院主任になった男(ひと)のことが、眠る時にも
水晶球をのぞいている時も忘れられないの・・・・。
メル、男の子なのに・・・・。

「おはよう、メル。」
「おはようございます、マルセル様、ランディ様。」

今日は月の曜日。今日から土の曜日までみんなそれぞれのお仕事があるの。
けど、お昼休みにはこうやってメルのところへ来てくれる人もいるの。
特に守護聖さまはこの時間帯に来ることが多い。

「ねぇ知ってる?今度、守護聖全員で試験に使った大陸の査察も兼ねて遊びに行くんだって。
 さっきロザリアが教えてくれたんだ。」
「守護聖さまだけで行くんですか!?教官さん達は?」
「さぁ。たぶん、それまでに自分の星に帰るんじゃないかなぁ。」
「そうなんだ・・・・。」

やっぱり、ここで協力者はどうしたらいいの?なんて聞けないよね。
たぶん、いつでもいいよって言って下さるだろうし。でもちょっとうらやましいな。
メルだって、アンジェリークとレイチェルががんばって育てた大陸だもの。試験中に何度か
王立研究院のモニターで見たけど実際に見てみたい。
だって、育成中でもあんなにきれいだったんだよ!?その大陸にしかないお花やハーブだって
あるだろうし。いいなぁ守護聖様方。



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