■Pure 2


「それにしても、昨日の即位式はよかったね。アンジェリークもレイチェルも、立派な女王と
 その補佐官をやっていけるよ。」
「そうだね。」

マルセル様もランディ様も、いつも一緒にお茶を飲んだり、お花やハーブの
話をしたりするけど、やっぱり守護聖様なんだよねも。女王即位式にメルモも出席したけど
すっごく空気がピリピリしてて、ずっとドキドキしてたメルとは違うんだ。
まだ、アンジェリーク達の新しい宇宙には守護聖様がいらっしゃらないし王立研究院もないから
完全に定着するまで、リモージュ陛下の守護聖様方や王立の機関が援助するんだって。
昨日の祝辞の後に、リモージュ陛下が直々におっしゃってた。

「それにしても昨日の陛下の様子を拝見して、俺は安心したよ。」
「僕も。あれ、ロザリアがかなり練習させたらしいよ、噂だけどね。」
「はははっ。簡単に想像がつくよ。言い方が堂々していたけど、視線がちょっと泳いでいたしね。」
「それ、ゼフィル様やオリヴィエさまも言ってたよ。僕は、ロザリアが手前にいたから
 気づかなかったんだけど。」
「オリヴィエ様かあ・・・。それでいつもと違う感じがしたのかなあ。」

リモージュ陛下は、この女王試験の少し前に即位された陛下で、アンジェリークと同じく平民から
女王に就いたんだって。だから、陛下はアンジェリークのことを深く理解され配慮もしておられるみたい。
女王様って物語に登場する幻の人物だったのに、すごく親近感がわいたかな。

「その旅行の日、いつごろかわからないんですか?」
「さあ・・・。でも、そんなに先じゃないと思うよ。」
「その前に、僕らは聖地へ戻る準備もしないとね、ランディ。」

ちょっとお話したら、お2人はリュミエール様のお茶会に行っちゃった。
お2人の他にも、クラヴィス様やルヴァ様もご主席なさるとか。そこで旅行の話があるんだろうから
そこで入手し新情報をお手紙で伝えてくださるってさ。
ここの守護聖様や女王様って、メルの描いてた神様像よりずっと庶民的でほっとするなあ。



1に進む

3に進む

戻る



Copyright(c)2003-2005 Kurea Kusakabe (webデザイン風使いのフォウ) All right reserved.
当サイトの作品の無断複製、転載、配布等全ての著作権侵害行為を固く禁止致します

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送