■淡い愛と熱い恋 9


「怖くはありませんか?」
「友雅、お前だけは許さないからな!」
「君には悪いことをしたと思っているけれど、永泉様にはいいことをして差し上げたと思っているよ。」
「天真、殿…っ。その件、友雅殿に責任はありません。攻めなさるのでしたら、私を攻めてください。
私が、友雅殿にしてくださいと、天真殿に喜んでいただく方法を教えてくださいと、お願いしたのです。」

自分の体の上で言い争っている二人から視線はずした永泉が、ついに真相を天真に伝えた。
こんな状況で言うことでもないけれど、これ以上、自分の責任で他人が傷つけられているのを見ていられない。
永泉は、天真からのお咎め覚悟で、口火を切ったのだった。しかし、そんな覚悟も束の間、
その言葉にあきれたのか安心したのかは分からないけれど、天真が、がっくりと膝をついて永泉の胸元に顔を近づける。

「すみません、天真殿。」
「そういうことだったのか。」
「はい。すみませんでした、天真殿。」
「いや。お前が俺のこと好きだから、そういうことを友雅に頼んだんだろ?逆に嬉しいよ、永泉。」
「天真殿…。本当に、お許しをいただけるのですか?」
「ああ。その代わり、その調教された成果を発揮してくれるな?」
「はい!」

永泉は、そのまま手を伸ばして、目の前にささげられている天真のそれを掴むと、自分の口元に引き寄せて、
おいしそうに頬張り始めた。早くも猛ってきている箇所に少し気が引けたけれど、
ほかの淫乱なだけの貴族たちのものとは違う。
色が少しくすんでいるけれど、列記としたいと愛しい天真に、少しは上達した舌と指で必死に奉仕していく。

「どうかな、天真?」
「ん…、前より、舌が良く動いてくる。あ…、やばいっ!」

永泉の舌の動きにこらえられず喘ぎをもらし始める天真にあわせて、たまらず永泉の腰も動き始める。
それを見た友雅は、永泉の身も心も落ち着けようと、そっと永泉の腰を撫で上げていく。
相変わらず、陶器のような肌にため息をついた友雅は、そっと結合部へ指を忍ばせる。

「んっ!」

友雅が何をしようとしているのかを瞬時に読み取った永泉は、普段なら天真の目の前でほかの男を受け入れることには躊躇するのに、
理性が飛んでしまっている今の永泉の行動は、それとは正反対の行動を示した。
細い足を折ってくつろげることで、恥ずかしい部分が、全て友雅の間の前にさらけ出された。

「永泉様は、素直でよろしいね。頼久なんて、たまに気分を変えて気持ちよくしてあげようとすると、
顔を隠すし人の侵入を拒むし。素直なのは、私に快楽をくれる時だけだ。」
「あうっ!」
「いてっ!永泉、一回抜くな。」

誰の侵入を和らげるためかは輪からにけれど、友雅が指を一気に挿入した時、永泉が思わず力を入れてしまい、
口の中に入っているものに歯を立ててしまったらしい。
急に現実へ引き戻された天真は、ゆっくりと永泉の口から大事な箇所を引き出した。

「ちゃんとほぐしておかないと。」

指を入れた張本人は、悠長に永泉の中をかき回しながら、永泉の体をうつぶせにさせた。
その間に垣間見える友雅も、すでに、汗以外のものでぐっしょりと湿り始めていた。




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