■INTO SNOW 3


それからすぐに、俺はあいつと一緒にベッドへ向かった。
いや、シャワーを浴びることも許されずに連衡されたといっても過言ではないだろう。
こんな時にジュリアス様が部屋に来られたら、なんて思うと俺は今置かれている状況のヤバい度を
把握してしまう。だから、できるだけここが何処ともつながりのない異次元であると
自己暗示をかけ続けているが、それをヤツは邪魔してくる。
案の定。

「隣は誰の部屋だった?」
「・・・・ランディとオリヴィエだ。んで、左隣は、クラヴィス様とセイラン。」
「しかし、お前らもくじ引きみたいな古典的なもんで部屋割り決めるなんて、  妙なところで庶民的だなぁ。」
「一番効率的だろう?それに、くじで決めないとずっと同じヤツと同室になるしな。
 たまには気分転換もしたい。」
「ふう・・・ん。じゃあ、とびっきりの気分転換をさせてやるよ。脳天突き抜けるような  素晴らしい気分転換をな。」

奴は、そんなことを言うと、バスローブを脱いで自慢の体を俺に見せつけてくる。
決してガッシリした体型ではないが、いろんなところに程よく筋肉がついている。
しかも、ひきしまるところが理想どおりにひきしまっていて・・・・。
俺は奴の体を視線で探っていくと例の箇所へ到着してしまった。
男なら誰もが証ほ所持している箇所だ。もちろん、そこも芸術的で美しい。

「俺の体が、そんなに珍しいか?」

吐息のように投げかけられた言葉に、俺は今の自分が何をしていたのかを
改めて知った。
くそっ! 何故俺は男の股なんて見ているんだ!?
確かに、やきもちをやく程、きれいなのは認めるが・・・・・。
結局、こいつの思惑通りになってるってことか。
わりきるしかないのか、オスカー・・・・。



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